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認知症予防はゼロ次予防が重要

病気になった時にそれを治す治療医学に対して、病気の発生を防いだり治療が長引かないようにしたり、社会復帰を支援したりすることを予防医学と定義されています。予防は、病気になる前の健康者に対して、病気の原因と思われるものの除去や忌避に努め、健康の増進を図って病気の発生を防ぐなどの予防措置をとる「一次予防」、病気になった人をできるだけ早く発見し、早期治療を行い、病気の進行を防ぐ「二次予防」、病気が進行した後の、後遺症治療、再発防止、残存機能の回復・維持、リハビリテーション、社会復帰などの対策を立て、実行する「三次予防」にわけられています。
最近では、「ゼロ次予防(primodial prevention)」(WHO,2006)が提唱されており、環境と健康状態の因果関係から生まれた概念で、個人に働きかけるのではなく、個人を取り巻く環境を改善しようという考え方で、日常生活のなかで『健康への気づき』を得ることにより、健康維持・増進のための行動を促すことも「ゼロ次予防」のひとつとなります。
現在、認知機能検査は「2次予防」として認知症の早期発見をして早期に治療につなげていく受診勧奨目的に行われています。
しかしながら、早期発見を目的とした認知機能検査は実施する人の心理的バリアーもあり、広く普及しているとは言えません。
今後は、認知機能のチェックを「ゼロ次予防」として企業などの働く場やスポーツクラブ、薬局、健康イベント、等の日常生活の場で、いつでも誰でも自身で気づくことができる機会提供として実施し、認知症だけでなく様々な疾患の予防のために、健康維持・増進への行動を促すことが大切です

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