CogEvoを科学する

記憶と注意の欠落とヒューマンエラー

私たちは日々の生活や仕事において目や耳の感覚器から情報を得て、脳の中に蓄積さえた記憶(手続き、経験)
をもとに判断し手や足などの運動器を使って行動をしています。
たとえば車の運転では、信号、標識、走行している他の車、歩行者など、集中すべき対象への注意(持続性注
意)、変化する状況に応じて注意を転換する(転換性注意)、走行中の複数の車の両方に注意を払う(配分性
注意)これらの情報を処理するためには、ワーキングメモリ(作業記憶)と注意制御(注意力)が深くかかわ
っています。
人は外部からの入力情報を受けて、大脳皮質(主に前頭葉)で思考や判断を行いますが、ひとつのことを考えて
いるときは他の情報が入らなくなるため、必要な情報を選択したり、情報に集中したり、不要な膨大な情報を
捨てたりして、情報を絞り込みます。
現場の作業や車の運転をしているときに、物が落ちてきたり、人が飛び出してきたときに、瞬間的に対象物を
注視して、必要な対応をするための判断を行います。
そのときに集中している以外の情報を捨ててしまい、重要なシグナルを見落として事故につながるケースがあります。(「注意の欠落」と呼ばれるヒューマンエラー)
また、思考の過程が終わるまで、情報を一時的に保持すること(能力)を作業記憶(ワーキングメモリ)といいますが、保持できるのは7つ前後で、時間も数十秒程度、しかも他からの情報が入ると消去されてしまいます。

つまり、忙しすぎて情報が過多になると、重要なことを怠って事故につながるケースがあります。(「記憶の
欠落」と呼ばれるヒューマンエラー)
CogEvoに搭載されている、「フラッシュライト」や「視覚探索」などで、作業記憶(ワーキングメモリ)や注意力、処理速度の変動を捉えることで、仕事におけるヒヤリハットなどのヒューマンエラーを事前に防止し、中高年の方々が働き続ける環境改善の一翼を担うことが期待されています。

CogEvo