CogEvoを科学する

加齢やストレスにともなう認知機能低下を日々チェックする

わたしたちは仕事や生活の中で、目標や計画を立てたり、判断や推理をしたり、突然の出来事への対応や解決方法を考えたりすることが少なくありません。

これらの一連行為は遂行機能といい、分割注意、複数課題の処理能力、ワーキングメモリ(作業記憶)、などの複数の認知機能が関わっています。

特にワーキングメモリ(作業記憶)は脳のメモ帳ともいわれ、一時的な情報の保持と処理を行うほか、学習・理解・計算などの高次認知機能を支える動的な記憶システムでもあります。

「年のせいか、うっかり用事を忘れてしまった」とか、「話の脈絡がつかなくなった」というのはワーキングメモリが上手く働かなくなったからです。また交渉や売買、契約など複雑な判断と意思決定が求められる仕事においても、ワーキングメモリが機能しないと上手く処理することはできません。

また、ワーキングメモリは容量に厳しい制約があるため、効率的に利用するためには不必要になった情報を消去や更新をすることが必要となり、そこでは注意力が必要不可欠とされています。

私たちは加齢に伴う身体機能の低下は自覚しやすいですが、認知機能に代表される精神的老化にはあまり気付いていません。また加齢だけでなく様々なストレスにより前頭葉機能が影響(ダメージ)を受けることで、認知機能が低下することがわかっています。

これらは仕事などでのヒューマンエラーにつながるため、その日の状況をセルフチェックすることが重要です。

脳体力トレーナーCogEvoに搭載されている、「フラッシュライト」や「視覚探索」などで、ワーキングメモリや注意力、処理速度の変動を捉えることで、仕事におけるヒヤリハットなどのヒューマンエラーを事前に防止し、中高年の方々が働き続ける環境改善の一翼を担うことが期待されています。