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【ジャストフィット】が苦手という人は少なくありません。

「ジャストフィット」は、中央に表示される見本と全く同じ形の選択肢を、より素早く見つけ出すタスクです。4つのステージがあり、ステージごとに難易度があがります。

空間認識力は、物体の空間に占めている状態や関係を素早く正確に把握する力で、視覚性注意が「情報の入手」に必要なものに対して、空間認識は「得た情報を使った活動」に必要なものと定義されています。

地図を見ながら目当ての場所にたどり着く際には必須な認知機能ですが、地図が読めない電車を反対に乗る、ドッジボールで顔面キャッチするような場合はこの能力が苦手なことが予想されます。

アルツハイマー病の空間認知障害は下表のように低下するとされていますが、記憶力とは違って、若いうちから苦手な方も少ないように感じます。

ナビゲーション技術の進歩で空間認識力が苦手な人でも問題なく生活できるような時代となりましたので、ジャストフィットだけはできないと否定的にとらえるのではなく、ひとつの特性ととらえて対応方法をきちんと考えるのが大切だと思います。