CogEvoを科学する

【ストップウォッチ】は抑制力のタスク

「ストップウォッチ」は指示された秒数ピッタリで時計を止めるタスクで、次のステージに進むには、前後0.5秒以内に止める必要があります。CogEvoの5つの認知機能の中では注意力のタスクに分類されていますが、実は「抑制力」も必要となります。

一般的に抑制力は前頭葉機能が関与していると言われており、加齢にともない低下すると言われています。機能低下が起こると、「言葉遣いが荒い」「急に怒り出し, 物を投げつける」「場所をわきまえず泣き叫ぶ」「大声を出す」「何事も待てない」等、の行動が見られます。これらの現象は高齢者に限らず、若い人でも車の運転や順番を待つような場面など日常のいろんな風景の中で見かけることがあります。

脳損傷や認知症等、脳内の器質変化によって、「状況に対する反応としての衝動や感情を抑えることが不能になった状態」のことを「脱抑制」または「易怒性」と表現されています。こういう状態は、外的な刺激に対して衝動的に反応したり、内的な欲求を制御することができず本能のおもむくままに行動したりするため、相手を傷つけたり,気分を害したりしてしまうことがあり,集団のなかで適応した生活を送ることが難しくなるという問題があります。

感情、特に怒りのマネジメントが話題になっていますが、会社や人に会う前にストップウォッチ課題をやることで、自身の抑制力のセルフチェックをして、楽しい一日になるよう気持ちを整えてみるのもいいのではと思います。