CogEvoメルマガ Vol15(2019年12月3日配信)
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一井定信先生(弘前大学大学院医学研究科)の脳活バランサーCogEvoに関する論文がGeriatrics & Gerontology International(GGI)にアクセプト(受容)されました。

Title:

Cognitive function balancer (Cog Evo) is a sensitive and easy psychiatric test battery for age-related cognitive decline」

Auther:

Sadanobu Ichii a), Takumi Nakamur b), Takeshi Kawarabayashi a)b)c), Masamitsu Takatama c), Tetsuya Ohgamd d), Kazushige Ihara a) and Mikio Shoji a)c)e

a. Department of Social medicine, Hirosaki University Graduate School of Medicine,
b. Department of Neurology, Gunma University Hospital,
c. Department of Neurology, Dementia Research Center, Geriatrics Research Institute and Hospital,
d. Department of Pharmacology, Aomori University,
e. Department of Neurobiology and Behavior, Gunma University Graduate School of Medicine
(in press)

Journal:

Geriatrics & Gerontology International(GGI)日本老年医学会の公式英文誌
https://www.jpn-geriat-soc.or.jp/publications/ggi/index.html(学会ホームページ)
https://onlinelibrary.wiley.com/toc/14470594/0/0 (GGI Web site)


新着情報

第38回日本認知症学会学術集会(東京)および第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(名古屋)にて脳活バランサーCogEvoを活用した2つの演題が発表されました。

①第38回日本認知症学会学術集会(東京)

演題名 「認知症, MCIのスクリーニング:脳活バランサーの活用」
大上哲也(青森大学薬学部) / 池畑彰人(青森大学薬学部) / 中野高広(中野脳神経外科・総合内科クリニック) / 山上徹也(群馬大学大学院保健学研究科リハビリテーション学講座) / 多根井重晴(日本薬科大学薬学部)
会期 2019年11月7日(木)~9日(土)
会場 京王プラザホテル/新宿NSビル(東京・新宿)

内容

「脳活バランサーCogEvo(コグエボ)」の有用性を検討することを目的に、地域住民並びに医療機関受診者を対象に、MMSE、1分間語想起テストを用いて認知機能を解析した。
脳活バランサーのカット・オフ値を2級/3級とした場合、感度は94%、特異度は73%、陽性的中率は54%、陰性的中率は97%で、コグエボは、認知症ないしMCIのスクリーニングに有用であることが示された。

②第29回日本呼吸ケア・リハビリテーション学会学術集会(名古屋)

演題名 「高齢COPD患者と健常高齢者における認知機能の特性の比較」
内海絢女(京都大学院医学研究科) / 小川真寛(京都大学院医学研究科) / 佐藤晋(京都大学医学部附属病院呼吸器内科) / 濱川瑶子(京都大学医学部附属病院呼吸器内科) / 谷向仁(京都大学院医学研究科)
会期 2019年11月11日(水)~12日(木)
会場 名古屋国際会議場

内容

COPD患者および健常高齢者を対象に脳活バランサーCogEvoを用いた認知機能のスクリーニングをおこない、認知機能の5項目中4項目において2群間で有意差が認められ(p<0.05)、「空間認識力」には差を認めなかった。COPD患者は健常者と比較し「見当識」が比較的高いものの、前頭葉に関連する機能(記憶力・計画力・注意力)が低下するという特徴を認めた。高齢COPD患者は健常者とは異なる認知機能障害の傾向が示され、疾患による特有の認知機能の低下が示唆された。


導入事例

株式会社トータルブレインケア

『CogEvoマラソン』のすすめ
今回は自社でのCogEvoを使った新たな取組みについてご紹介します!

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認知機能コラム(12)
「認知機能低下の原因は認知症だけではない」

認知機能は認知症の発症リスクと捉えられている側面がありますが、10月に開催された認知症学会の会長講演では糖尿病性認知症をテーマにされるなど、近年、糖尿病などの生活習慣病と認知機能低下の関連について注目されています。また最近では、がんやCOPD(慢性閉塞性肺疾患)でも認知機能低下が見られることが報告されています。

認知症における認知機能低下は「物忘れ」、つまり記憶力(近時記憶)の低下が主訴となることが多いですが、糖尿病では海馬の萎縮があまり見られず、『注意力の障害が高度であるが、記憶課題の遅延再生の障害が軽度である』とされています。米国で行われた2型糖尿病を対象とした試験では、HbA1c値の上昇とともに認知機能、なかでも前頭葉機能が低下することが示されています。

『COPD(慢性閉塞性肺疾患)の患者さんは酸素マスクをしていても、入院2日目頃からボーッとして明らかに認知機能が落ちている』と医療スタッフの方から聞くことがよくあります。臨床研究でも認知機能低下と低酸素血症との相関の報告が多く、注意力の障害が最も共通してあるそうです。また海外の研究(Singhら)でも『COPD患者から有意に多く非健忘型の軽度認知機能障害(MCI)が発症した』と報告されるなど、記憶障害は軽度でも注意障害などの前頭葉機能に関わる認知機能低下が見られるケースが多いようです。

また、がんの化学療法による記憶力・集中力・作業能力の低下などの軽度な認知機能変化を「ケモブレイン」と言い、がんの診断あるいは治療に関連するこの認知機能障害を総称してCRCI (cancer related cognitive impairment)と呼ばれています。

がん患者におけるCRCIに関する長期的な神経心理学的評価を行った研究によると,がんの治療を受ける前から約30%の患者に,また治療経過中には75%に及ぶ患者に認知機能障害が認められ,このうち35%は治療終了後も数カ月~数年にわたり症状が継続していたことが報告されています。
(Janelsins,M.C.et a1.: Semin Oncol,38;431-438,2011)

このように、認知機能は認知症だけでなく、私たちの身近な病気と深く関わっています。かかりつけ医には、病気の種別に関わらず簡単に認知機能をチェックできるものがあればいいですね。

(認知機能の見える化研究所)

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学会・展示会の出展情報

名称 日付 場所 HP
ヘルスケアIT2020 2020年1月28日(火)~ 29日(水) 東京ビッグサイト(小間番号G-20) HP
日本総合健診医学会第48回大会 2020年2月7日(金)~ 8日(土) 京王プラザホテル HP
東北アルフレッサ メディカルフェア2020 in郡山 2020年2月15日(土) ビッグパレットふくしま HP

パートナー募集のお知らせ

株式会社トータルブレインケアは「認知機能の見える化による社会課題の解決」を企業理念としています。

認知機能という概念の理解と脳活バランサーCogEvoの普及を通じて、認知症等の認知機能の低下を引き起こす病気や体調・状況の早期アセスメント、 そのための、暮らしの工夫や支援の方法について、情報発信、啓発活動を行なっています。

私どもの理念にご賛同いただける法人の方々を対象にパートナー(特約店)を募集しております。

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